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みんなの「映画」ブログ


映画『メッセージ』を観てきました

2017/05/29 17:55
話題の映画『メッセージ』観てきました。

知人の読書家が、原作の『あなたの人生の物語』を絶賛していたことがきっかけです。まずは、原作を読了。(短編集ですが、どの作品も素晴らしい出来です。

ネタバレになるので、『あなたの人生の物語』も『メッセージ』も、詳しい話は書きませんが、感想もどきを少しだけ。
原作と映画では、かなり内容違います。しかし、よくここまで、原作のポイントを抑えつつ、しっかりと映像化したものだと思います。難解なイメージに対して、陳腐な解釈を加えるのではなく、難解さは難解なままに、しかし映像とストーリーとに具体的に還元して、原作の世界観を伝えています。そういう点では、忠実な映画化とも言えます。原作を大切に、しかし、原作を超える、というお手本のような出来で、見事です。
映画体験という点でも、今までの指折りの一本でした。

ただ、好き嫌いは強烈に分かれるかも。
原作を読んでから行くかどうかは、どっちもアリかと。原作を読んだ上でも、映画は十分、楽しめました。原作を読んでからの方が、分りやすいとも言えます。ただ、読まないで観に行って絶賛している人もいるので、読まないでも、もちろん大丈夫です。
あの世界観を、もう一度、かみしめて、これからの日々に、何かを加えたいと思います。

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数少ないツーショットの一枚です

2013/06/02 07:08
現在、岩波ホールで、
そしてAKIKOは… 〜あるダンサーの肖像〜
が公開されている。

そのパンフレットに、文章を寄せた。
アキコとの思い出や、最後の数日のことなどを書いたのだが、岩波ホールのKさんとメールでやりとりする中、こんなことがあった。

Kさんから、「ページの右上に写真を掲載したいので、お借りしたい」との話があった。

「なんで僕の写真?」と思いつつも、ちょうどその頃、別件で、僕の著者近影について、他社とあれこれやりとりをしていたこともあったから、深く考えずに、「こっちも同じ写真でいいだろ」と、ファイルを準備していた。
妻さんにも、相談してみる。
妻さん「その写真でいいとは思うけど……。でも、ほんとに夫さんの写真なの? アッコちゃんの踊っている写真とかじゃないの?」
僕「なんで、僕の文章にアッコの写真なんだよ。僕の写真だと思うけど……」
妻さん「間違って、夫さんの写真送ると恥ずかしいから、念のため確認してみなよ」
僕「……たしかに、勘違いだとかっこ悪いな」

ということで、Kさんにメールで確認してみる。

「写真って、僕の写真ですか? アキコの写真ですか?」
間もなくして、Kさんから返信が届いた。
実は、Kさん、すでに写真のデータは手にしていて、
「こちらの写真をお借りして掲載したい。添付画像をご確認ください」
とのこと。
「なんだ、送る必要はなかったんだ」
そう思いながら、添付されたファイルを開いた。
僕の近影写真でも、アキコの踊っている写真でもなかった。

画像

少々、恥ずかしいのですが、どうせ公開されているものなので、アップしました。
しかし、この写真、手元にありません。
映画の中でしか、見たことない……
どこにあるんだろ。

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そしてAKIKOは… 〜あるダンサーの肖像〜

2013/05/21 15:39
本日、妻さんと散歩中のこと。

妻さんの携帯がのんきな着信音を上げる。電話を耳に当てた妻さん、

「あ、そうですか〜。見てみます」

と、なにやらびっくりした様子。

僕「誰から?」

妻さん「まこちゃん」

まこちゃんとは、僕のいとこである。

僕「なんだって?」

妻さん「アッコちゃんの映画の記事が、朝日に出ているって」

アッコちゃんとは、僕の母親のこと。一昨年の九月に亡くなったダンサーのアキコ・カンダである。

なんの気なしに僕も携帯を見てみると、メールが一件着信している。
小説仲間のSさんからのメールだ。

まこちゃんからと同様の朝日新聞に関するお知らせで、「榊さんのことも書いてあったよ」と添えられている。

実は、我が家も朝日なのだが、マンションからの出がけに、ポストを見もせずに、外出していた。

ということで、家に帰って、朝日新聞を開く。

「モダン・ダンス草分けアキコ・カンダ 闘病、そして最後の舞台を映画化」
との見出しで、文化面に記事が出ている。

実は、アキコの最後の一年、ちょうど自由工房さんによるドキュメンタリー映画製作の話があって、闘病の様子や死の二週間前の舞台もカメラに収められていた。その映画が完成して、岩波ホールで公開(6/1〜7/10)の段取りとなった。試写の様子から、ここ数日、いくつかの新聞で取り上げられていた。

そしてAKIKOは… 〜あるダンサーの肖像〜

さて、朝日新聞、文化面の記事だが、

「家族よりもダンスを選び、奔放に生きた母の旅立ちを、息子で小説家の榊邦彦が感謝と尊敬を静かにかみしめつつ見守る」

とある。

記事に誘われて、少し、アキコのことを思い出してみる。
はじめて、気が付いた。

僕の中に浮かぶアキコの映像は、そのほとんどが、舞台の上で踊っているアキコの姿だった。

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3D映画について 「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」レビュー

2012/02/07 08:00
最近、3D映画が増えている。

映画は好きで、3D映画も「ジョーズ3」(1983)あたりから、たくさん見てきたが、あまり好きにはなれなかった。
確かに「おおっ」というびっくり感はあるけれど、目は疲れるし、何よりも、「びっくり箱」的な仕掛けは、映画本来の「作品的感動」を阻害してしまうと思っていた。

ところが、この間、観た「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」で、その考えはぶっとんでしまった。

確かに、最初は「目が疲れるなあ、うっとうしいなあ」と思って観ていた。「三丁目の夕日」シリーズは、大好きで、劇場ではもちろん、そのあとも、何度もテレビやDVDで観てきた作品だ。「せっかくの新作なのに、失敗した。2D版のほうで観ればよかった」などと、後悔さえしていた。

ところが、10分も経つうちに、そんな違和感もなくなり、そのあとは、作品世界にどっぷりとつかりきった。
違和感がなくなったどころか、涙腺ゆるみっぱなし。
今まで観た映画の中で、「おくりびと」に並んで、一番、泣いた映画かもしれない。
ラスト近くとはいわず、映画後半になれば、もういたるところに、「泣かせる場面」がちりばめられている。

ここまでよくできていれば、「びっくり箱」も邪魔にならない。むしろ、涙の合間に、「おおっ」というサービスがある感じで、人情型娯楽大作としての完成度が非常に高かった。

涙と笑いと驚きという、なんとも贅沢な映画体験で、今までの「3D」に対する感覚を見事に裏切ってくれた作品だった。

(一つだけ、やはり難を言えば、3Dメガネが、涙で曇る……)

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唇三重奏〜自主制作映画の思い出〜

2011/03/11 08:30
いい天気ですね。

こういう雲一つない青空を眺めると、いつも思い出すのが、大学生の頃に作った自主制作の8ミリ映画のことです。
四年間で四本の作品(平均1時間20分程度)を作ったのですが、なかでも気合いを入れて作った三本目の作品が、
「空にあこがれる若者たち」の話でした。

飛行機の空体力学を研究したり、自作のハンググライダーを作って飛んでみたり、そんな若者たちの青春群像。
シーンの背景にたくさん「青空」を映しました。

作品の中に、セスナ機を操縦する場面があったのですが、アフレコの際にプロペラ音が手に入らず、困ったことがありました。

自動車のエンジン音や、オモチャのモーター音などを利用しても、まったく臨場感がありません。
悩んだ挙句、僕たちは、

「唇のプルプル」
を思いつきました。

しかも、音圧を出すために、低音・中音・高音と三人でハモろうというのです。ああ、今、思えば、なんてアホなことをやったんだろう。

それはナイスアイディアだということで(ほんとか、おい)、三人、並んで正座。マイクに向かって「プルプル」始めたのですが、いざ、「プルプルプル」とやってみると、二十歳すぎの男三人が、唇を震わせて、「プルプル」ハモッている状況が、あまりにバカらしくて、僕は、どうしても、噴き出してしまいました。
目をつぶって無の境地になってみたり、足をギュっとつねってみたり、いろいろ集中を試みたのですが、それもまた馬鹿らしくて、いよいよダメ。
何度やっても、わずか数秒で、僕のパート(っていうほどの立派なものではない)が、途絶えてしまうのです。
なんで、他の二人は、耐えられるんだ?

しまいには、
お前、ふざけてんじゃないよ。こっちは真面目にやっているのに」
と叱られる始末。
違うのです、みんなが、真面目にやっているから、耐えられないのです……。

結局、プロペラ役(中音部)という配役を下され、代役が立ちましたが、出来上がった唇プルプル三重奏は、当然、プロペラ音になるはずもなく、聴いてみれば、

ただの「唇プルプル」

でした。
おいおい、

息継ぎの音、目立っている って。

たのしかったなあ。
(結局、どこかの既成映画の音を使いまわした……でも、唇音も捨てがたかった)

当時の相棒(「真面目にやれっ」と怒った人)は、現在、CMのプロデューサーになって活躍しています。

【ここにもあります⇒8ミリ映画自主制作の思い出

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ヒポクラテスたち

2010/03/26 18:15
昭和55年 ATG制作の『ヒポクラテスたち』という映画がある。
六人の医学生たちが、最終学年の臨床経験を通して、「医学」「医者」について考えながら、自分探しをする物語。

高校三年のとき、有楽町の映画館で一人で観た。
僕もまた、将来への不安を抱きながら、自分探しをしている頃だった。

思い悩み、失敗しがらも、一歩ずつ歩いていく六人の姿に、魂をつかまれた。
勇気づけられたというより、観終わった後に、自分もまた、いよいよ悩みの中に、突き落とされたのを覚えている。

昨日、二男に、「いい映画を一本、紹介してくれ」と言われて、この『ヒポクラテスたち』を伝えた。我が家にビデオがある。

ほぼ、自分が観たのと同じ年齢。
今日の午前中に自宅でビデオを見ていた。

二男の感想はともかくとして、自分が影響を受けた映画を、ほぼ同じ年齢の息子が観るというのも、なんとも言えない気分。

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まばたきの回数…チャップリンの「独裁者」…

2009/10/08 18:03
眼力(めぢから)といって、思い出したのが、チャップリンの『独裁者』での最後の演説。

独裁者ヒンケルに間違えられた床屋のチャーリー(チャップリン)が、民衆に向かって、ヒューマニズム・民主主義・自由・平和を訴える有名な演説シーンだ。

全体では、3分30秒ほどの演説。
途中、チャーリーの恋人のハンナを写すカットに一度だけ移動したあとの2分30秒は、完全なノーカットで、長回し。

特に最後の一分、アップになってからの長ぜりふがすごい。
眼をカッと見開き、圧倒的な眼力で、ヒューマニズムを熱弁する。

この一分の間、チャップリン(チャーリー)は一度も瞬きをしていない。
まさに神がかりの演説である。

演説を終えたあと、我にかえったチャップリン(チャーリー)は、頭を額にあてて、一度、瞬きをする。
何かが、彼から去ったことを示すような「瞬き」で、これもまた味がある。

神業というほかない。

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人生に乾杯を!〜別れの曲〜

2009/09/27 21:17
大学時代、映画制作に夢中になった。

そのとき、一緒に映画を作っていた親友は、そのまま映像関係の仕事について、いまでも、プロデューサーとして、第一線で頑張っている。

コーヒーカラーというバンドの歌う「人生に乾杯を!〜別れの曲〜」という曲が最近、話題になっているが、このPVを彼が作った。

なんとも胸に迫るPVで、「よしっ、俺もがんばるぞ」という気持ちになる。

お勧めです。
人生に乾杯を!〜別れの曲〜

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田中好子の乳房

2009/04/16 19:52
先日、映画『黒い雨』を見なおす機会があった。

井伏鱒二の同名小説を原作に、名匠今村昌平監督がメガホンを撮った邦画だ。
原爆による「黒い雨」を浴びたために、その後の人生を狂わされてしまった女性「矢須子」を中心に、被爆後遺症に苦しむ人々の姿と家族のふれあいを描いた作品で、1989年に公開されて、日本アカデミー最優秀作品賞を獲得、カンヌ映画祭にも出品され、国際的にも高い評価を得た映画である。
被爆シーンや爆心地に転がる焼死体をリアルに描いた映像も衝撃的だが、僕が『黒い雨』のことを思う度、いつも気になるのは、ヒロイン矢須子を演じた田中好子の乳房である。

この映画が公開されて間もない頃だ。
僕の大学時代の友人で、都立高校で国語の教鞭をとる女性と、電話で話したことがあった。

「この間、生徒に映画鑑賞教室で『黒い雨』を見せたのよね」
「僕はまだ観てないけど、どうだった? 生徒の反応とか?」
「スーちゃん(ヒロインを演じた田中好子のこと)が、入浴するシーンが二度あるの。一度目は、スーちゃんは元気で、なんの後遺症も出ていない。そのときは、スーちゃんの胸は画面に映らないのよね。二度目の入浴シーンでは、髪の毛がたくさん抜けるのよ。その場面で、スーちゃんの胸が映るの」
「……」
「その瞬間、生徒が『うおー』って言って、拍手した」
「……」
「私、情けなくて……」

彼女の話を聞いた後、僕も『黒い雨』を観た。
二度目の入浴シーン。矢須子(田中好子)の叔母が、風呂場の窓から中を覗くと、髪の毛の束を指の間に持った田中好子の上半身が映る。無言でまた髪の毛を梳く田中好子。すうっと、大量に髪の毛が指に残る。
横からのアングルで、彼女の乳房もスクリーンに露わになっている。

70年代のトップアイドルグループ「キャンディーズ」の一人、田中好子。
 『年下の男の子』とか『春一番』とか、可愛らしい衣装とダンスで歌う三人組の様子は、現在でもテレビの懐メロ番組でよく見る。人気絶頂の1978年、「普通の女の子に戻りたい」という有名な言葉を残して、キャンディーズは解散、田中好子も芸能界から引退するものの、数年後、彼女は芸能界に復帰し、女優として活躍するようになる。

 ……

僕が気になるのは、、
「なぜ、今村昌平監督は、あの場面、ヒロインの矢須子に被爆症が生じるあのシーンで、かつてのトップアイドルだった田中好子の乳房を、あえて映したのか」
ということだ。

世俗的な興味に、作品が汚れることもあるだろう。
話題作りというような謗りを受けることもあるだろう。
それでも、あえて田中好子の乳房を映したのは、なぜだろうか。

その答えは安易には語れない。たくさんの可能性を持った場面だと思う。
安易に語ることは、今村昌平監督にも、田中好子にも、『黒い雨』にも失礼だ。

しかし、一つ思うことはある。
僕はあの場面で拍手をすることはしない。
命の美しさと、それを奪う運命に、痛切に胸が痛んだ。正直な感想である。
けれど、「拍手をするなんて信じられない」と絶句しながらも、実は拍手をする者と近いような他人事感覚で、過去の悲惨な歴史を見つめていることは、僕自身、ほんのかすかにでもなかったか。
拍手をする者と僕との違いは、大人の分別の有無や、他人事感覚の濃度差に過ぎないのではないか。

しかし、それなら、どうすれば、過去の歴史を、自分にも切実に繋がるものとして捉え直すことができるのだろう。  その微かな輪はどこにあるのだろうか。

 ……

この『黒い雨』で、田中好子は日本アカデミー主演女優賞を受賞している。

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「おくりびと」アカデミー外国語映画賞受賞!

2009/02/23 18:09
やりましたね!

「おくりびと」外国語映画賞受賞です。

30年以上前に、同賞を受賞した黒澤明監督の「デルス・スザーラ」は、日ソ共同制作ですから、日本単独映画としては、日本映画初の快挙です。

死を真正面から描いて、生命の尊厳を感じさせる素晴らしい映画でした。
世界に共通する普遍的な力を持っていたんでしょうね。

本当に良かったです。

それにしても、いい時期に観たなあ。
明日からは、いよいよ映画館は満員でしょう。

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おくりびと
今日、『おくりびと』を観てきた。 先日の日本アカデミー賞では、最優秀作品賞をはじめとして、主要10部門を受賞した話題の映画。 ...続きを見る

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2009/02/22 19:07

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